13:00〜16:15まで、県内から100名もの参加者が集まり、熱気溢れるフォーラムでした。
富士市の小長井市長、静岡県経済産業部 農業局食と農の振興課の酒井課長もお見えになり、ご挨拶。
お二人とも、フォーラムが終わるまでいてくださり、第二部の討論会で参加者の意見を聞きながらメモをとる姿に感激しました。
第一部 調査報告「韓国で進められているオーガニック学校給食」
報告者:NPO法人しずおかオーガニックウェブ(SOW)代表理事 吉田茂氏
第二部 討論会「オーガニック学校給食に取り組む意義と戦略」
⑴ オーガニック学校給食の実現に向けた各市町の現常と意向に関する
アンケート結果
⑵ 討論会
このような流れで行われました。
今日は、第一部の報告をします。
韓国では、2006年、大きな食中毒事件が起き、4,000名を超える生徒たちに被害が出ました。
原因は給食を委託されていた大手企業にあり、国会議員も事態を重く見て、学校給食法が改正されました。これにより、学校給食が委託ではなく直営が基本となり、「親環境農産物」と呼ばれる国内(なるべく地元の)有機農水産物と無農薬農産物だけが給食に提供されるようになりました。
そして、全国の幼稚園、小中学校の給食は100%親環境農産物で実施されることが原則となりました。(素晴らしい👍)
これが、農家が有機農業へ転換する追い風となり、生産者は契約栽培で安定的な生産が可能となり、国内の農業にも希望を与えるものとなったわけです。(理想ですね)
親環境給食は、持続可能な農業と農村、そして子どもたちの健康が守られるための仕組みで、「子どもたちに健康を!我ら農業に希望を!」をスローガンに掲げているそうです。
「韓国では、学校給食を変えるために保護者や農民、学校の先生や栄養士がネットワークを作り、署名活動をしたり、住民発議で条例を作ったり、国会前で集会を開いたりとエネルギッシュな行動を起こしましたが、国民性の違いもあり、これと同様のことを日本で行うのは難しいのではないか。
しかし、選挙で自分たちの考えを実現する人を議員や首長に選ぶということは、我々もやっていくべきですね」と報告者の談。
ちなみに給食は全て無償です。これは、憲法に「義務教育は無償」と書いてあり、給食も教育の一環だからということです。しかし最初は、子どもの数が少ない自治体から無償化が始まり、全国展開していきました。
一番初めに親環境無償給食が始まったファソン市にはフード総合支援センター財団があり
・市内7つのローカルフード直売所を運営
・ローカルフードに対する認知向上のため消費者の「パートナー団」を作り、生産者と交流
・職員による安全検査、農民の加工場の運営、産地流通センターを運営し240校ほどの学校
に食材を提供
・農業人の所得増大と消費者への安全な食べ物の提供を保障するための体系的なシステム
構築など
を行なっているそうです。
※メモだけでは、まとめられなかったので、全国オーガニック給食フォーラム資料集
「広がる オーガニック給食」も参考にしました。
留言