住民への安定ヨウ素剤に関する啓発について質問しました。
安定ヨウ素剤は、40歳以上の人が服用する効果はほとんど期待できず、高齢者は、医学的に服用の必要がないことが明らかだと報告されています。
しかし、胎児や乳児を守るために40歳以上であっても妊婦や授乳婦は服用を優先すべき対象者となっています。
そして、体質や病気により、服用できない方や、慎重に服用する必要がある方がいます。
以上の内容は、磐田市のホームページに掲載されていますが、ホームページを見ることができない方や、見ることができても関心がなければ、この情報を受け取ることができません。
市は、防災訓練や防災に関する講座などで住民が安定ヨウ素剤に関する知識を得られるようにし、それを服用できるかを、住民一人ひとりが事前に確認しておくことが必要ではないでしょうか。
<市長答弁>
原子力災害への不安の軽減には、安定ヨウ素剤の効果や服用に当たっての注意点の市民理解が大切です。本年度に作成する原子力災害避難ガイドブックを活用し、安定ヨウ素剤に係る周知の機会及び手段について検討をしてまいります。
<再質問>
現在のホームページに記載されている内容には、専門用語が使われているため理解が難しいと感じます。誰にとっても分かりやすくするための工夫について伺います。
また、安定ヨウ素剤の服用が可能かを住民各自が確認することについては、どのように考えているのか伺います。
<健康福祉部 部長答弁>
ガイドブックに掲載する安定ヨウ素剤の服用に関しての内容は、服用の効能や効果、服用量、タイミング、副作用等を予定しています。
そして、服用可能かの判断については、今後、ガイドブックで周知する際にも、細かなところは追加をして周知をするように努めてまいりたいと考えています。
<やえこの視点>
いざ、原子力災害が発生し避難を要する緊急事態になった場合、混乱なく住民に安定ヨウ素剤を配布することは大変困難なことだと思います。
混乱が起これば、小さな子どもや妊産婦、病人、障がい者は余計に受け取りに行き辛くなってしまうのではないでしょうか。
市は、すべての住民に対し服用の対象となる人、効果とタイミングについて丁寧な説明をする必要があると考えます。
また、安定ヨウ素剤を受け取るときに記入するチェックシート(原子力規制庁「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」P21(報告書別添2−1)の内容をもとにかかりつけ医などに相談して、事前に自分や子どもが安定ヨウ素剤を服用できるかどうか、知っておくこともとても重要だと考えます。
ぜひ、下の資料を読んでみてくださいね。
磐田市HP「安定ヨウ素剤」
原子力規制庁「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」
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